今年発売された Kindle Paperwhite (第11世代) を買ったのでレビューします。
良かったところ
高解像度で見やすい
パッケージを開けて本体を取り出したとき、画面上に操作説明が印刷されたフィルムでも貼られているのかと思ったら、E-ink スクリーンに表示されている図でした。
300ppi の高解像度 E-ink スクリーンってかなり印刷されたものに近い見た目になるんだな、と感心しました。
前モデルから解像度が向上したわけではないのですが、それはすでに電子書籍端末としては十分な解像度に達しているからなのでしょう。
シグニチャーエディションや Kindle Oasis も同じ 300ppi なのはそういうことだと思います。
反射抑制スクリーン
画面はマットな仕上げになっており、光源が映り込んでも反射光が柔らかいので見やすく感じます。
デスクライトの反射の仕方を iPad Pro と比べるとこんな感じです。
iPad Pro だとライトの形がはっきりと認識でき、ギラギラと反射しています。
Paperwhite だとライトの形がぼやけており、反射光が柔らかい印象です。
早くなったページ送り
以前に友人の持っていた旧モデルの Kindle Paperwhite を見せてもらったことがありますが、ページ送りの反応が明らかに遅く、快適に読書できなさそうだと感じたのを覚えています。
2021年モデルはページ送りが20%高速化したらしいのですが、確かに読書体験を損なわないレベルにまで早くなった実感があります。
正直これが今年になって購入に踏み切った最大の理由だったので、期待通りで良かったです。
サイズ感や重さ
サイズ感や重さはちょうどいいです。
サイズは、前モデルより大きくなったとはいえ、片手でもしっかりホールドできるので大きすぎるということはないと思います。
重さも(本によるので一概には言えませんが)文庫本より少し重くてビジネス書より軽いという感じで、片手でずっと持っていられるくらいの重量感です。
充電端子が USB Type-C に変更
充電端子は前モデルでは micro USB だったのですが、2021年モデルでは USB Type-C になりました。
充電ケーブルが統一できるのは素晴らしい。
iPhone も早く USB Type-C にしてくれないかな。
ちなみに、フル充電してから10週間もつらしいです。
惜しいところ
画面サイズ
画面は6.8インチと前モデル(6インチ)よりは大きくなりました。
しかし、文庫本と比べると横幅はほぼ同じですが、縦が1cmほど短い。
本体サイズはそのままで、もう少しベゼルが狭くなって7インチ超のディスプレイになってくれれば嬉しかったんですが。
ここは次期モデルに期待したいところ。
動きがモッサリ
本を開くときなど、タップしてから表示が切り替わるまでに結構タイムラグがあります。
ページ送りが早くなっているので確実に性能は良くなっているのですが、すべての操作でストレスなく使えるレベルにはまだ至っていません。
その他
防水機能やバックライトもあるのでお風呂や屋外など様々なシーンで使えます。
私の場合は本を読む場所が明るいリビングや寝室、電車の中などなので、あまりメリットに感じませんでしたが、人によってはこれらが購入の決め手になるかもしれませんね。
最後に
これまで Kindle Paperwhite はページ送りの遅さなどが気になり購入に踏み切れずにいましたが、2021年モデルでついに使いたいと思えるスペックに達したと思います。
紙のような見た目で読みやすいですし、バックライトをオフにすれば寝る前でも気にせず使えるので、すでにタブレット端末をもっている人にもおすすめです。
もし普段から読書をしているのなら、2021年モデルの Kindle Paperwhite は買って損はないと思います。