【書評】すべてがFになる The Perfect Insider

すべてがFになる The Perfect Insider」(森博嗣)を読みました。

評価:★★★★☆

推理小説ですね。
私の好きな「探偵ガリレオ」(東野圭吾)と並んでブックオフオンラインの極上ミステリー小説30選の理系ミステリー部門で紹介されていたのがきっかけで読んでみることにしました。

物語は、孤島のハイテク研究所で人から隔離された生活を送る天才工学博士の真賀田四季にお嬢様学生の萌絵が面会に行ってモニター越しに会話をするところから始まります、
が、本当にここで読むのをやめようかと思いました。

キャラクターというか世界観というか、ちょっとこの雰囲気には付いていけないかも、という感じ。

でも事件が起こるところまでは我慢して読んでみようと思ったのが正解でした。

犀川助教授と萌絵が密室殺人の解明に挑むという話なのですが、
読み進めてみれば、トリックがよく練られていて(もちろんフィクションなので相応に無茶はありますけど)楽しく読めましたし、読後感も悪くありませんでした。

プログラミングの話やちょっとだけガンダムの話なんかも出てきてソフトウェアエンジニア男子としてはそこらへんも惹かれるポイントでした。

まぁ、先に書いたようにキャラクター設定とか、ミステリーのことをミステリィと表記するところとか、若干癪に障るようなところもありますが笑、
総合的には良い作品だと思います。

ただし、心情の描写は少ないので登場人物の心の動きみたいな部分を求める読者には合わないと思いますし、
勧善懲悪的な(池井戸潤さんのような)作品が好きな人にも合わないだろうなと思います。

理系ミステリーと聞いて気になった方はぜひ読んでみてください。